ー 後 編 ー
ゴッツォ山形を始めた2009年から守っていることがあります。リアルであること、わかりやすく伝えること、良し悪しをつけないこと、誰かの食の道が見つかるようにと願うこと。ミュージカルしあわせのタネは、本質そのもの。今回、主催だけでなく制作にも加えてくださり、光栄の極みでした
7月中旬。
八峯企画さん、脚本の坂口理子さん、演出の増澤ノゾムさんと一緒に、村山地域の農家さんや在来作物も扱う八百屋さん、酒蔵さんのもとに脚本取材へ。朗らかに優しく、細部までリアルを知ろうと真剣に取材されている様子をみて、作品にかける情熱を感じました
脚本づくりや稽古をしている間、私がすることは一つしかありません。ミュージカルに一度も関わったことがない私、あちらこちらへ走り回りました。「ミュージカル?観だごとないなぁ」「おもしゃそうだね(おもしろそうだね)」「観でみっだい」いろいろなリアクションをいただきました。畑違いの私から(いや畑はあってるから、料理の仕方が違うんだな。まぁ、いいか)突然のミュージカルご案内ですから(しかもすごく優しくてかわいらしいビジュアルのチラシを持って)皆さん、きっとビックリしたと思います。でも、ミュージカルの内容に気づき、暖かく受け入れてくれました
11月27日。
あっという間に当日を迎えました。本当にたくさんの皆さまからお力添えをいただき、賑やかに開催することができました。お力添えがなかったら、このような開催は成し得ませんでした。心より感謝いたします
蔵王かぼちゃを囲んだ公演記念マルシェに出店者として盛り上げてくださった生産者の皆さん・飲食店の皆さん、やまがた在来作物展にご協力いただきました皆さん、在来作物をモチーフとした作品展を開いてくれた東北芸術工科大学の学生さんにも、心より感謝いたします
山形公演。たくさんの方と笑い、たくさんの方と涙し、拍手喝采のなか終演することができました
一人ひとりの「しあわせのタネ」、大切に守り育んで欲しいです
本当にありがとさまでした