その暮らしにひたる。
この場所に訪れたからこそ、見える風景があります。土地の空気や時間に身を任せることで知る、郷土の味や、仕事、生き方があります。様々な人との出逢いや出来事は、きっと心を優しく満たしてくれるはずです。日本海に面した温海地域ならではの暮らしをちょっとだけ体験してみませんか?
ぬくもりの温海。
私の「いつも」をあなたと
山形でいち早く春めく
温海から
日本海に面し、鶴岡市の最南部に位置する温海地域。面積の89%を森林が占め、漁業に加え林業とも関わりの深い地域です。「海と山が非常に近く、自然がとても豊富。そんな豊かな海では約135種の魚が水揚げされるんです。潮が引く春には、珍しい海藻が採れたり。海から吹く風があたたかいので、ここは県内でもいち早く天然の山菜採りがスタートしますよ」温海地域早田地区で生まれ育った、本間洋一さんが教えてくれました。
春は田植え、6月にはしなおりの材料となる皮はぎが始まり、夏になれば海では海水浴やシーカヤックが。磯で石をひっくり返せば小魚やカニを見つけられたり。秋には川へ鮭が遡上し、山ではキノコの収穫、海ではズワイガニの水揚げが。冬には脂ののった鱈を漁師汁で食べて。おしゃべりするうちに、洋一さんの言葉からは大好きな温海の風景と魅力が溢れてきました。
田舎暮らしを体験
ふれあいと学び
今温海地域が進めているのは、その暮らしをありのままに体感してもらうため、家庭に宿泊する「民泊」。温海で生まれ育った人と一緒に過ごすからこそ、今の生活とは違った新たな発見をすることできます。それは小さなカルチャーショック。感じる違いが価値そのものです。スマホでは調べられない、自然と染み込む特別な体験は、きっと子ども達の成長にいい影響を与えてくれるはずです。
ワクワクがとまらない!
温海に夢中すぎる
洋一さんは退職後、人との出逢いを楽しみたいと、自然体験の指導者となる免許を取得。3年ほど前から訪れた人々に庄内浜の風物詩、イカの一夜干し体験のインストラクターを担当し「イカ先生」と呼ばれるようになりました。さばき方を手ほどきしながら、その生態から体の構造、様々な食べ方から、環境の変化によって水揚げが減っている現状を紹介。触れた感触や、実際に食べた時の美味しさに、子どもも大人も目を輝かせ参加してくれるそうです。
イカの一夜干し体験の他にも、魚さばき、昔ながらの遊び、海や山の料理、伝統工芸、古典芸能など様々な体験ができます。「イカダも造ってみたらどうか、山に登れば洞窟もあって、トムソーヤみたいな冒険だってできるんじゃないだろうか、これからについても考えながらいつもワクワクするんですよ」訪れてくれる方を想像し、どんなことを体験してもらおうかと、プログラム構想はまだまだ膨らんでいきそうです。
暮らし体験モニター募集
鶴岡市温海地域では、地域で民泊事業を進めていきたいと農山漁村振興交付金活用事業を活用し、準備をしています。まずは実際に参加いただきながらご意見・ご感想をいただきたく、モニターを募集します。ぜひこの機会にご家族で、温海の暮らし体験をしてみませんか?
- 募集期間:
- 平成30年2月26日(月)~
- 実施日:
- 平成3月24日(土)~3月25日(日)
- 体験内容:
- 1泊2日(2食付き)、2体験。温海地域内の民家に宿泊いただき、温海の大自然の中で、地域の方々と交流いただきながら、漁業や農業、暮らしをちょっとずつ体験していただきます。
- 料金:
- 大人¥2,000 子ども¥1,000 ※モニター特別価格(通常¥10,000ほど)
お問い合わせ先:
NPO法人 自然体験温海コーディネット(http://gb-atsumi.jp/)
メール:info@gb-atsumi.jp
TEL. 0235-64-1197(あつみ観光協会内)
農山漁村振興交付金活用事業